【子育て】子どもの成長における「環境」が与える重要性
こんにちは、東大パパです。
今日は「環境」についての記事です。
子育てする上で、「子どもをどんな環境に置くべきか?」というのは、みなさんいろいろ悩みやお考えがあると思います。
今日は、「人間を取り巻く環境」について、自分の考えを発信してみます。
このブログでは、子どもに伝えたいメッセージを「我が家の家訓」としてまとめています。
環境は、めちゃくちゃ大事!
まず、環境は、めちゃくちゃ大事です。
め、ち、ゃ、く、ち、ゃ、大事です。
ときどき、「できない理由を環境のせいにするな!できない理由は自分にある!」と主張する方がいます。
私は、この意見に真っ向から反対します。
能力は環境が定義する
できる、できないという能力は、本人と環境の関係性の中で生まれます。
例えば、私たちは「しゃべれる」ということを当たり前だと思っている人がほとんどです。
しかし、世の中には、耳が聞こえないためにうまくしゃべれない人もいます。
うまくしゃべれない人は、手話を使ってコミュニケーションを取ります。
そして、私は手話ができないので、手話を使う人とコミュニケーションが取れません。
しゃべれる人がたくさんいる環境では、私は「コミュニケーション能力」を持ちますが、手話者がたくさんいる環境では、私は「コミュニケーション能力」を持ちません。
語学でも同じです。
よく英語ペラペラの日本人が「ドヤァ!!」という自慢顔をしますが、それは「日本語しか話せない人が多い中、英語を話せる人が少なくて貴重だ」という環境で成り立ちます。
当たり前のように英語を話すネイティブ・アメリカンの中では英語を話せることなんて、ごく当たり前のことです。なんの価値もありません。
逆に、英語ができる人でも、アラビア語しか話せない人が多い環境に入ると、まったく話せない人になってしまいます。
イチロー選手は野球がうまく、世界的な名選手であり、野球の能力が高いですが、ラグビーの世界だと五郎丸選手のほうが能力が高くなります。
このように、環境によって能力のありなしは変わってきます。
つまり、環境が能力を定義します。
さらに、能力はツール(道具)によっても変化します。
ツールも人間の能力に大きな影響を与えます。
主婦の方々からすると、掃除や食器洗いはほぼ毎日行うと思います。
そんな中、最近では、食洗機や掃除ロボットが普及しています。そのようなツールを使うことで、主婦の方々の掃除の能力や食器洗いの能力は格段に上がります。むしろ、本来自分が身につけなければいけない「家事能力」を、さまざまなツール、道具、ロボットにアウトソース(外注、委託)することができます。その結果、新たな時間が生まれたり、新たな能力を身につけるために違う行動を取れたりします。
このように、人間の能力というのは、環境やツールによって大きく変化します。
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環境が人間に与える影響の大きさを軽視してはいけない
環境は、人間にとても大きな影響を及ぼします。
例えば、東大に合格したい!と思った場合、東大に合格しやすい環境を探して、その環境に身を置いたほうが、たくさんの良い影響を受けられます。
- 一緒に勉強を切磋琢磨できる友達
- 的確な指導をしてくれる先生
- 集中して勉強ができる部屋
- どんな時も応援し、支えてくれる家族
- すでに東大に合格した、あこがれの高校の先輩
このような外部環境は、自分に大きな影響を与えます。
まったく逆の環境を考えてみましょう。
- 勉強なんて意味ねーだろwww、と笑い飛ばす友達
- 今まで1人も東大合格者を輩出したことがない高校の先生
- 集中して勉強できる1人部屋がない
- 「お前なんかが東大行けるわけないだろwww」と言う親
- 周りに東大に合格した人がいなくて東大のイメージがわかない
という環境は、正直言って「東大合格」を目指す上では適切な環境とは言えないでしょう。
人間は、五感からさまざまな情報を入手しています。
そして、その情報は、意識的・無意識的に、「生き方」や「考え方」に影響を及ぼしています。特に「聴覚」と「視覚」から得られる情報はめちゃくちゃ重要です。
- 心に刺さる言葉
- 集中できる静けさ
- 一目で頭に入るわかりやすい情報
- 涙が出るほど感動した映画
- 友達との楽しい会話
などなど。
一言で言うと、何よりも大事なのは「言葉」です。
どんな言葉のシャワーを浴びるかでその人の生き方、考え方、価値観が決まると言っても過言ではありません。
基本的に環境は選べるのだから、徹底的に選ぶべき
私たちは「環境は選べるものだ」という考えを忘れがちです。
「環境は与えられるもの」と考えるか、
「環境は選ぶもの」と考えるか、
この違いで、自己実現のスピードは全く違います。
勉強でも、趣味でも、スポーツでも、仕事でも、環境は「選べる」のです。
自分にとって最高の環境はどんなものか?と自問自答して、
最高の環境と思えるところを選ぶべきです。あるいは、作り出す努力をすべきです。
なぜならば、「環境が人間に与える影響は、とてつもなく大きいから」です。
選べるなら、環境は選ぶべきです。
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唯一、選べない環境は「親」
環境の中でも、選べないものは「親」です。親子関係は、選べません。
多くの親は、我が子が欲しくて欲しくてたまらなくて、自分の子どもに出会えた瞬間は涙が出るほどうれしいものです。
しかし、中には、子どもを虐待したり、愛情を注げなかったりする場合もあります。(そのような親の場合は、自身の幼少時代の育てられ方も影響しており、一言に「その親がダメだ」とは言えないようですが)
このような「子どもを虐待する」という気持ちは、私からすると、まっっったく理解できない感情ですが、事実としてそのような親が存在するのです。
このような場合は、残念ながら子どもは「親」という環境を選べない悪い例です。
一方で、多くの親がそうであるように、我が子をかわいがり、愛情を注いでいる場合でも、注意しないといけないと思っています。
それは、子どもがかわいいあまり、「期待」をしすぎる場合です。
- 自分の子供なら、できるはずだ
- 自分の子供なら、もっとがんばれるはずだ
- 将来は、勉強ができるようになって欲しい
- 将来は、プロ野球選手になって欲しい
- 私(親)がこんなにかわいがっているんだから、私(親)のことを好きになって欲しい
- 親に感謝の気持ちを持ちなさい
これはすべて「親」からの視点です。
「子ども」の視点ではありません。
子どもの自己実現のための環境として、どういう環境、つまり「言葉がけ」が必要か?という視点で考えると、子どもに対して「期待」しなくなると思います。
- 子どもは、どんなことを考えているのだろう?
- 子どもは、何を目指しているのだろう?
- 子どもは、何が嫌なんだろう?
- 子どもは、何に困っているのかな?
と考えると、「期待」ではなく「応援」という気持ちになると思います。
「親」は、子どもがかわいくてかわいくて仕方がなく、子どもにもたくさん「期待」をしてしまいがちです。しかし、その結果というのは、必ずしも子どもにとって良いものとは限りません。
期待するのも良いと思いますが、期待しすぎると良いことありません。
必ずと言っていいほど、期待は裏切られますから。
最初から「期待」するのではなく「応援」していた方が、子どもにとっても良い「環境」となると思います。
私も、ついつい、「我が子かわいさ」に、期待してしまいがちです。
しかし、そこで、グッとこらえて、自分の気持ちや期待を押さえて、子どもにとってどんな言葉をかけてあげることが良いのか、考えるようにしたいです。
なかなか実行するのは難しいですが、「親は子どもが選べない唯一の環境」なわけですから、子どもにとって少しでも良い環境となれるよう、自分自身も成長していかないといけないと思っています。
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