【受験勉強】参考書は2つのタイプを買うべき
東大パパ(@todaipapa33)です。
今日も、受験に関する記事です。テーマは「参考書」に関して。
私も、中学高校時代、たくさんの参考書を買いました。いい買い物だったものもあれば、失敗したものもあります。
そんな経験から、「買うべき参考書には2つのタイプがある」という考えに至りました。
それは、「1ページ目から読む参考書」と「最後のページから読む参考書」の2つです。
タイプ① 1ページ目から読む参考書
これは、一言でいうと「小説」的な参考書です。
小説は、必ず1ページ目から読むと思います。途中から読む人や最後から読む人は、まずいないと思います。
小説は、主人公と自分を重ね合わせて感情移入して読んだり、起承転結があったり、「ストーリー」になっています。そして、ストーリを楽しみながら、読み進めていくことで、内容が頭に入っていき、さらに面白くなっていきどんどん読みたくなる・・・という感じだと思います。
勉強も同じようなことが当てはまります。
0からスタートして、1、2、3と順番に進んでいき、10まで到達できるようにストーリー仕立てになった説明を聞くと、とても分かりやすく、楽しく学ぶことができます。
例えば、私は高校生のときにはじめて物理を学んだのですが、最初の頃は正直よくわかりませんでした。
そんなときに、「橋元淳一郎の物理橋元流解法の大原則」という本に出会いました。
この本は物理の参考書としてとても有名な本なので、ご存知の方も多いと思います。
この本では、とてもわかりやすい言葉を使って、ストーリー立てて、1つ1つ説明してくれます。この本を読んで、いままでよくわからなかった内容を理解できるようになり、何より物理に興味を持てるようになりました。
このように、勉強における最初のフェーズでは、その教科に興味や関心を抱けるように、ストーリー仕立ての比較的わかりやすい言葉を使った参考書を用意するのが良いと思います。
なにごとも、「基本が大事」ですから、最初は「簡単すぎるんじゃない?!」というくらいわかりやすい参考書から初めて、その教科に興味を持てるようにして、基礎を固めるのが大事だと思います。
タイプ② 最後のページから読む参考書
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これは、一言で言うと「辞書」的な参考書です。
決して「広辞苑などの国語辞典」のような辞書そのものを指しているのではなく、あくまで「辞書的な参考書」という意味です。
使い方としては、参考書の最後の方にある「索引」から、自分が調べたい項目や勉強したい項目をさがしてから、該当する箇所を読みます。
タイプ①の参考書は、どちらかというと「スタート」に重きを置いた参考書であるのに対して、タイプ②の参考書は受験勉強や応用編の学習の「仕上げ」に重きを置いた参考書です。
タイプ①でスタートし勉強し始めると、順調にいけば基礎固めができているはずです。そうすると、そのあとはその「基礎」に「応用」をどんどん積み上げていく作業が必要です。
目標とするレベルにもよりますが、より高いレベルを目指すならば、タイプ①では十分に扱わないような「より細かな内容」に対して、「正しく&詳しく説明してくれる」参考書が必要になってきます。
これが、タイプ②の「辞書的な参考書」です。
具体例を挙げると、私(理系)の場合でいうと、「化学の新研究」という参考書が当てはまります。
この本も、難関大学理系の化学の参考書としては良書として有名です。私も、もちろん使っていました。
この本の良いところは、「他の参考書では扱わないような細かいところまで、しっかりとした説明が記載されている」という点です。
まさに、受験科目の化学における「辞書」そのものです。私も、困ったら、この参考書で調べて、勉強して、、、ということを繰り返していました。
そうすることで、どんどん「応用」が積みあがってきます。
ときどき、「一見、当たり前のような基本的なこと」がわからなくなるときが出てきます。そのときは、タイプ①の参考書に立ち返って、基礎的な内容を理解し直します。
このようにタイプ①とタイプ②の参考書を使いながら勉強することで、どんどん応用が積みあがってくると考えています。
参考書選びは、かなり重要
以前、記事にもしましたが、「環境」はとても大事だと思っています。(受験とか勉強に限らず)
受験勉強における「環境」とは、
- 先生
- 参考書
- 親
- 勉強部屋
などが主なものだと思います。
その中でも、正しい知識や考え方を学ぶ上で、最も重要なものは「先生」と「参考書」です。
「先生」は自分では簡単に変えられないので、自分で変えられる「参考書」について見直してみるのも良いと思います。
私の考えがベストとは言い切りませんが、
「今使っている参考書は、タイプ①なのか?タイプ②なのか?」
と、自問してみるのも良いと思います。
私の経験や周りの友人の取り組みを思い返してみても、
レベルの高い大学を目指す人ほど、レベルの高い問題集や参考書に手を出すが、「基礎をわかりやすく説明した参考書(タイプ①)」で勉強する人は少ない。
という印象を持っています。
難しい問題集をたくさん解いていると、勉強したような気持ちになりますが、「基礎」という土台が小さければ、いくら「応用」を積み上げようとしても、あまり大きな成果は期待できません。
特に、難関大学を目指そうとした場合は、
- 受験科目数が多い
- 入試問題のレベルも高い
という課題があると思います。
そうなると「いかに効率的に基礎~応用を学ぶか?」という視点でも受験勉強に取り組む必要があります。
そう考えると、基礎を固めることが遠回りのようで意外と近道だったりします。
参考書選びのご参考になれば幸いです。
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