人間は何のために生きているのか?
東大パパ(@todaipapa33)です。
今日は「子どもに伝えたいメッセージ」です。今回は「価値観」について。
このブログでは、子どもに伝えたいメッセージを「我が家の家訓」としてまとめています。
心理学の中での「価値観」
私自身の仕事のスキルアップのため、そして、子育てにも役立つと思い、心理学を学び直しています。
学生時代も興味があり、心理学の本をよく読んだりしていました。
その中で、「価値観」の重要性を改めて認識しました。
いろんな考え方(=学説)があるようですが、理解してもらいやすい考え方として、
「価値観は、過去の出来事が原因で形成される」
というものです。
例えば、「努力しても、報われない」と考える子どもがいたとします。
このように考えるように至った背景には、「原因」がある、と考えます。
例えば、
- 甲子園を目指して、毎日、めちゃくちゃ努力したのに、県予選の3回戦で負けてしまった。
- プロのバレリーナを目指していたのに、どうしても体が硬くて、きれいに踊れなくて、途中で挫折した。
- 毎日、誰よりも勉強したのに、志望校に合格できなかった。
など、過去の経験をしたとします。
この時には、まだ、単なる「事実」です。
この事実に対して、どのような「意味付け」をするのか?
これによって、その人の価値観が形成されていきます。
その「意味付け」のときに、影響を受けるものの1つに「言葉」が考えられます。
先ほどの例で言うと、
- 親や監督などから、「もともとの身体能力に差が違うから、これが限界だよ」と言われた。
- 親から「体の柔軟性なんて、生まれつきのものだから、しょうがない」と言われた。
- 「これだけ努力したのに、上には上がいることが分かった。努力するのがバカらしい」と独り言をつぶやく。
などの言葉から、人間は「意味付け」をおこなっていきます。
その結果、「努力しても、報われない」という価値観が生まれてきます。
さらに、「価値観」は行動にも影響を及ぼします。
「努力しても、報われない」と考えている人は、まず努力をしなくなります。
努力しても、結果がでないことなんて、ザラです。
努力の過程から、いろんなことを学べば良くて、次に活かしていけばよいと思います。
しかし、努力をしない、という行動をとる人には、このような新たな学びや気づき、というものが生まれなくなってしまいます。
過去に、良い経験をして、良い意味付けを行うと、未来の行動も前向きになります。
過去に、悪い経験をして、悪い意味付けを行うと、未来の行動も消極的なものになります。
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「価値観」を理解するとコミュニケーションがうまくいく
「価値観」は、自分の行動にも影響をおよぼし、大切だといいました。
さらに、コミュニケーションという意味でも、「価値観」はすごく重要な意味を持ちます。
皆さんも経験上、わかってくださると思いますが、
「自分の価値観に共感してくれる人を好きになりやすい」
ということがあります。
私は、営業の仕事も経験したことがありますが、
お客様の話に対して、適度に、良い相づちを打って、相手の話に共感して聞くだけで、お客様は気持ちよくなります。
そして、「お、この営業マンはいいやつだな」となります。
人間は、同じような商品だと、好きな人から買ってしまうものです。
人間は、自分が大切にしている価値観を人に話したいと思っています。
そして、その価値観に共感してほしいと思っています。
そして、その価値観を好きになってくれる人を、好きになります。
他人とのコミュニケーションという観点でも、
「相手の価値観を知ること」と「自分の価値観を伝えること」は、とても重要です。
この2つができれば、コミュニケーションは上手くいきやすいと思います。
人間は何のために生きているのか?
ちょっと哲学的な問いですが、1つの答えとして、
「人間は、自分が大切にしている価値観を実感するために生きている」
と考えられます。
人間は、仕事のためでも、お金のためでも、他人のためでもなく、
自分が大切にしている価値観を実感できているときに幸せを感じやすいです。
家族を大切にしたい人が、時間を犠牲にしてでも良い給料をもらっても幸せになれません。
逆に、ただただ、ひたすらお金を儲けたい人に、ワークライフバランスの重要性を説明しても、理解してもらいにくいです。
本当は、自分の価値観とは合わないんだけど、
なんとなーく、「それっぽい」こと(例えば、社会貢献のために寄付する、など)を
人生の目的に掲げてしまうと、
周りからは、「素晴らしい人」と思われるかもしれませんが、
自分の中の「モヤモヤ感」は一生消えません。
自分の大切にしている価値観を実感できていないからです。
他人からの評価や価値観ではなく、「自分が大切にしている価値観」をしっかり確認して、それを実感できるようにようすることが充実につながると思います。
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